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東中自治会主催 第4回防災勉強会 ”被災時クッキング” 2019年11月10日

公開日:2019年12月05日 最終更新日:2022年11月18日

タイトル 東中自治会主催 第4回防災勉強会 ”被災時クッキング” 2019年11月10日

詳細

東中自治会主催の第4回防災勉強会
  ”被災時クッキング”講座


 今年も9月に大型台風15号が首都圏を直撃。千葉では停電が続いている中で、さらに台風19号(10月12日)が関東圏を通過。大田区でも水害による被害がでました。

 床上浸水した家屋では、土砂の撤去や家財の処分など、自宅での生活が出来ない状況になっています。

自宅の被害は無くても、停電などで生活が困難になることも見えてきました。

そこで今回の講座では、停電対策として電源の確保や、トイレ対策、生ごみ処理などについても講演しました。

大型台風19号の被害の説明と、「被災時クッキング」開催の趣旨説明

自治会役員の矢倉さんが、台風の水害被害の映像と、ハザードマップの被害想定のデータを元に、説明。

今回の台風では、避難の必要のない人までが避難所に殺到。そのために入れなかった人が、台風の中を移動するという危険な事が起きていました。

家が無事ならば、避難所に行かないで、自宅で過ごすことが大事。

そこで、自宅で被災生活を送るために、どのような備えが必要か、食事はどうするのかなど、地域の皆さんと勉強するために、まち丼の「被災時クッキング」講座を開催することになりました。

”被災時クッキング”調理デモテーブル

自治会館の和室で行いました。

カセットコンロ&ボンベ、水、食材、鍋など調理器具があれば、どこでも被災時クッキング講座は出来ます。

明かりの確保パネル

・明かりグッズの紹介

・1か月半、買い物しないで自宅で被災時クッキングを体験した記録展示

カセットコンロとボンベの説明

●新しいカセットコンロがお勧め

最近の新しいカセットコンロは揺れで、ボンベが外れるように なっているので、自宅のコンロ を確認して下さい。

●ボンベの保管場所

火を使う台所は避けて、玄関など出口に近いところに。
缶がさびると危険なので、湿気の少ないところに。

●カセットコンロに合わせて

炎がボンベに回るような大きな鍋や鉄板を置くと、爆発事故を起こします。カセットコンロの大きさに合わせて鍋を選ぶように。

●ボンベが点火しない時

ボンベが少量になると、点火しないことがあります。その時には熱いタオルを当ててから着火し,ボンベは使いきるように。

トイレ対策ー固液分離の提案ー

ー巨大災害が起きると、何が起きる?ー

・道路や清掃工場が壊れて、長期間ゴミが収集されません。

・水が出なくなり、トイレが流せません。

・ゴミステーションや集積所に生ゴミや排泄物のゴミが、投棄され、時間と共に不衛生な環境を拡大していきます。

・一般的なトイレ処理剤は、オムツに使われるポリマータイプで、尿を吸収して固めるものです。

人は1日に約ペットボトル1本分の水分を摂取し、1本分の尿を排出しています。尿をポリマーで固めていくと、毎日大量のオムツのゴミを作ることになります。

ーそこで、まち丼は「固液分離」を提案していますー

●便の場合

トイレの便器にゴミ袋を設置し、処理剤を投入。便と一緒に排泄し,ゴミ袋を自宅保管(ベランダなどに)します。

●尿の場合

検尿の要領で採取し、空いたペットボトルに投入。一杯になったら、洗面所や台所の排水口、道路の側溝、マンホールトイレなどに排水し消臭剤を投入。

*時間と共に分解する排泄物の処理剤「エクセルシア」を紹介。

乾燥させる生ごみ処理

●生ごみの場合

野菜くず、茶殻、コーヒー殻などは生ごみネットにいれて、洗たくハンガーで吊るしたり、ざる容器にのせて、外で太陽に充てて乾燥させる。

お庭のあるお宅では、堆肥づくり用の菌(アスカマンなど)と一緒に土に埋める。

●包装容器などビニール類の場合

ビニール袋や包装容器に着いた生ごみの汚れも、そのまま放置すると腐ってきます。

袋をひっくり返して、洗たくハンガーにつるし、乾かしておけば、匂いやばい菌、カやハエ、ゴキブリを寄せ付けないでしょう。

メニュー

●二重鍋(加熱調理鍋 シャトルシェフ)でごはんを炊く

吹きこぼれてきたら弱火で5分~7分、内鍋を外鍋に入れて放置。出来上がり。

●サバの水煮缶と、お豆腐すいとん、根菜類、豆類で豚汁もどきのサバ汁

●小麦粉と片栗粉とちりめんじゃこと、きりイカでチヂミ

保温加熱の例

ブランケットや毛布、防災グッズのアルミシートでくるむと、長時間保温が出来ます。


明かりの確保

●明かりの確保

コンセントライト(停電時に点灯する)、ランタン、タッチライト、懐中電灯などの紹介

●電源の確保

・太陽光パネルによる発電
・パソコンからの充電
・USBよる充電
・水と塩で点灯するランタン
・電池式
 (電池を回転備蓄しておく)
・手回しラジオ

二重鍋で炊いたご飯

普通の鍋より、ボンベ使用量が25%カットできました。
ボンベの節約になります。

会場の様子

地域の皆さん、熱心に聞いてくださいました。

自治会のご婦人方の協力で、2時間前に作って毛布で保温して置いたサバ汁を、全員で試食し、冷めていないことを確認してもらいました。

カセットコンロに合った鍋の大きさ

サバ汁の出来上がり。

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