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碁友と南ア・仙丈ケ岳へ

公開日:2020年01月24日 最終更新日:2022年11月18日

タイトル 碁友と南ア・仙丈ケ岳へ

詳細

151030        石原 修
 久が原囲碁クラブの碁友に、『わたしは、南アルプスを 専門にしているが、仙丈ケ岳(標高:3,033M)は初めてなので、一緒に行きませんか?』と聞くと即座に、『行く』というので早速登山計画に取り掛かった。彼は石原さんで、毎火曜日に久が原会館において屡々対局する相手である。登山歴としては富士山(標高:3,776M)の登頂は2回、百名山で言えば北は第一位利尻岳(標高:1,719M)から南の第百位屋久島・宮之浦岳(標高:1,935M)までの多くを経験しているという。私にとってこれを征服すると南アを全て征服したことになる。仙丈ケ岳は 3千メートル級の山のみならず、百名山の標高ベストテンの山である。
 昔の元気があれば、北沢峠を挟んで向かいの甲斐駒ヶ岳(標高:2,966M)にも登らないと勿体ない登山であった。
 この登山に先立って我々二人は平成27年8月3日に高尾山(標高:599M---東京都第13位)へ登って、足慣らしを行った。結局仙丈ケ岳登頂は、平成27年10月3日(月)~5日(水)の実施となった。(全ての写真は、クリックすると拡大されますので、拡大してご覧ください。地図も略字が読めます。)

第一日目(10月3日)
 ◆蒲田 6:05発(DL151)―品川―新宿―甲府 9:46着   
 ◆甲府 #6バス乗り場 10:15発―広河原―北沢峠 12:55着 大平山荘宿泊
第二日目(10月4日)
 ◆大平山荘 8:00発―馬の背ヒュッテ経由―仙丈小屋 14:00着
(往路は、大平山荘の西側にある藪沢沿いに登った)
第三日目(10月5日)
 ◆仙丈小屋発 ―仙丈ヵ岳登頂 7:35―小仙丈ヵ岳登頂 10:25―只管(ひたすら)、下山及び帰宅急ぐ

 甲府駅からバスの終点・広河原まで行くとすっかり山に囲まれた処で、約二時間弱かかった。周りは桂などの黄葉で秋の到来を知ることができた。
 道沿いには、野呂川が並行に走っており、この上流側に恰(あたか)も雪を冠ったかのような、石灰が露出した甲斐駒岳が当日の晴れ渡った青空にクッキリと浮かび上 がっていた。

 ここから次の目的地・北沢峠まではバスに乗車してから約30分弱で着くことができた。ここには山小屋が4軒ほどあるだけで、周りはすっかり森林に覆われた場所である。われわれは 藪沢沿いの登山ルートに一番近い大平山荘を予約していた。宿泊した登山客は、約20名程であった。

 その日は時間にたっぷり余裕があったので、日中は山荘の廻りの山道を散策したり、夕方にはこの写真の中央部に山荘の庭から北アルプスの急峻な鉾先を持ったような槍ヶ岳などが遠望されたので、この素晴らしい夕焼けをバックにした写真を撮ったり、ゆったり暮れ行く至福の時を過ごした。

 第2日目 山荘を7時30分頃出発した。
 山に登ると気になる花や実の写真を撮ることにしています。これらの写真は多いので、ここでは割愛するが、印象に残ったものを紹介すると、出発して間もなく出合ったマムシグサの赤い実です。秋の山ではよく見かけますが、根には猛毒があるというので要注意です。

 大平山荘から馬の背ヒュッテまで2時間30分、そこから頂上まで1時間30分となっている。宿泊は、頂上から約30分手前の仙丈小屋であり、余裕のある登山であった。朝食も ゆっくり7時過ぎにとり、藪沢へは、山荘の右手から樹林帯に入り、暫くすると平坦な巻道を行く。小沢を横切ると、間もなくジグザグの急登となる。尾根に 出ると、梢をすかせて藪沢大滝が目の前に見える。しばらく尾根筋をたどって、再び巻道になり、藪沢が近づいてくる。

 馬の背ヒュッテにて大平山荘で用意して貰った"握り飯"の昼食をとり、"仙丈小屋を目前にして"という写真は未だ午後1時前の写真である。もうこの辺の高さになると森林限界を超えて、高い気は見られない。気温もグーット下がってくる。仙丈小屋の右上方がアタック目標の仙丈ケ岳である。

 太陽は出ているが、更に少し登って小川の流れが一部凍結しているのを発見し、気温が 零下であることを改めて認識した。
 仙丈小屋に到着したのは、午後2時半頃で、頂上まで往復2時間、時間的な余裕は十分あったが、体力的に頂上を往復する元気はなく、小屋の中で夕食ができるのを待って、周りの景色の移ろいを楽しんでいた。夕焼けの北アルプスも昨日同様美しく、再び写真に撮ったのは、午後5時半頃であった。(写真省略)

第3日目 朝の天気は、大きく変化した。風が強く、雲が南から北に流れるように飛んでゆく。ご来光を 見るつもりで早寝早起きをしたが、台風に見舞われたようで、ご来光を見るチャンスは全く期待できなくなっていた。
 暫く進むと、這い松の上に昨夜であろうか雪が降り、樹氷になっている光景に遭遇しました。視界も遮られ、景色を楽しむどころ ではありませんでした。霧の向こうに小生が映っているのを識別できるでしょうか?

 頂上は、なだらかな登山道の中にあり、登頂は午前七時三五分であった。特に、祠(ほこら)がある わけでなく、"仙丈ケ岳 3,033M"とだけの標識があった。濃霧で、且つ強風の中、更に直進するような形で下山することになった。仙丈ケ岳は、独立峰なので、本当はここから下界を睥睨?してみたかった。視界ゼロの濃霧の中の二人の記念すべき登頂の写真である。この天候では、良い写真が撮れる訳がない。

 "小仙丈ヶ岳(標高:2,864M)"には、午前一〇時二五分に着きましたので、頂上から約三時間を要したことになります。この頃には、 朝の天気が嘘のように、青空に太陽が顔を出すまで回復していました。視界も広がって景色を楽しむことができました。

 どんどん下るだけであるが下って行くに従って、写真の様な紅葉が楽しめました。余裕たっぷりという安心感と、疲れもあって下山のスピードが落ち、北沢峠午後一三時三〇分出発 のバスに乗り遅れ、とうとう午後一五時三〇分発の最終バスに乗る羽目となり、遅い帰宅に繋がりました。帰宅は遅くとも征服感に浸って、久し振りに良い熟睡が出来ました。

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