『生きて、生きて、生きろ。』映画上映会&トークイベントin大田区
公開日:2025年02月24日 最終更新日:2025年02月25日
2025年2月8日 12時から大田区民ホールアプリコ地下1階展示室にて、ツタエルチカラ理解啓発プロジェクト『生きて、生きて、生きろ。』映画上映会&トークイベントin大田区が開催されました。参加者は145名。
第1部ではドキュメンタリー映画『生きて、生きて、生きろ。』(113分)上映会を実施しました。震災と原発事故から13年。喪失感や絶望に打ちのめされながらも日々を生きようとする人々とそれを支える医療従事者たちの支援活動の記録です。
第2部のトークイベントでは、蟻塚亮二さん(精神科医)・清水浩行さん(NPO法人あさがお 相談支援専門員)・島田陽磨さん(本作監督)が登壇され、当団体代表の山田悠平司会のもと、現地での医療福祉支援の様子に加え、数年という長い時間を経てから発症する遅発性PTSDなどこころの病が多発していることや、戦争・環境・震災・虐待・貧困・鬱などとの関連について語られました。イベント終了後には蟻塚医師の著書「悲しむことは生きること」のサインを求めて列が作られ蟻塚医師とハイタッチする観客の姿もありました。
このイベントを通して、東日本大震災の自然災害のみならず、原発事故による故郷の喪失など、13年たった今尚復興とはほど遠く、翻弄されつづけている現地の方々苦しみを目の当たりにしました。そういった状況下にあってPTSDを発症する方や障害を持ちながら日々の生活を続ける姿は痛ましく感じられました。そんな中、地道に人々に寄り添い支える支援活動を展開し、人々が少しずつ生きる力を見出していく場面では感動したという感想が多く聞かれました。
また人々を取り巻く環境が障害の発症やその人のその後の人生に深く関連するということに気づかされました。今後もこういった理解啓発活動を通して「障害」に対する理解を深め、障害のあるなしにかかわらず、どういった社会が望ましいのかと考え、より良い社会を目指していきたいと思いました。