【レポート】スタートアップ助成「ほっとスマホステーション」

区民や事業者の皆様から頂いた寄付金を活用した『地域力応援基金助成事業』を実施しています。
助成事業の実施状況確認のため、団体の活動の見学に伺いました。
この助成事業をみなさまに広く知っていただくため、レポートを作成しました。
団体活動の参考として、ご活用いただけますと幸いです。

-------------------------------------------------------------
日時：10月31日（金）
場所：仲池上老人いこいの家
団体名：ほっとスマホステーション（令和７年度スタートアップ助成団体）
事業名：ほっとスマホステーション
内　容：区民、特に高齢者を対象に、スマホに関する出張講座・リハビリ講座を行い、デジタルデバイドの是正とフレイル予防を図る。
-------------------------------------------------------------

10月31日、仲池上老人いこいの家で行われた、「ほっとスマホステーション」の活動におじゃましました。「ほっとスマホステーション」は、スマートフォンの使い方に不安を感じている地域の高齢者に、気軽に相談できる場を提供しています。この活動は、元々、地域福祉に関わる事業者の集まりで、担当者同士が地域の課題を話し合う中で生まれた取り組みだそうです。

当日の相談会では、参加された高齢者の方々と相談員が1対1でテーブルにつき、スマホを手にとりながら相談が行われていました。相談員の皆さんは、日常から高齢者と生活リハビリテーションなどを通じて接していることもあり、コミュニケーションのとり方が上手で、スマホの操作を教えるスキルも高いと感じました。

相談の順番待ちをしている方々に話を伺うと、「ガラケーを辞めて初めてスマートフォンを手にして戸惑っている」「病院の予約をスマホできるようになりたい」「家族に相談しても、面倒がられてしまう」など様々な事情を抱えていました。しかし、どの方も30分ほどの相談を受けると、満足そうに帰っていきました。
そして何より高齢の方々が、自分より若い世代の相談員に心を許しながら、楽しそうにアドバイスを受ける姿が印象的でした。この場所は、スマホ相談の場であると同時に、世代を超えた交流が育まれる地域コミュニティの場となっていました。

レポート作成者：木村　（大田区区民活動支援施設）