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学習会「一人のひきこもり経験者として、当事者経験者の方や皆様にお話ししたいこと」

公開日:2022年03月15日 最終更新日:2022年11月18日
登録元:「おおた社会福祉士会
タイトル
学習会「一人のひきこもり経験者として、当事者経験者の方や皆様にお話ししたいこと」

詳細

3月6日(日)、おおた社会福祉士会学習会(区民公開講座)「一人のひきこもり経験者として、当事者経験者の方や皆様にお話ししたいこと」を開催いたしました。
会場参加は15名、Zoomは実数把握は難しいですが、当日の参加者は70名程度(参加申込は106名)になっていたかと思います。

最初に、日下 田鶴 氏 (大田区健康政策部健康づくり課)に「大田区のひきこもり状況について」と題してご講演いただきました。
続いて、今回のメインスピーカー割田 大悟 氏 (ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜)に「一人のひきこもり経験者として、当事者経験者の方や皆様にお話ししたいこと」と題してご講演いただきました。

質疑応答の時間では、沢山のご質問をいただきました。
リアクション・ペーパーへのご感想・ご意見を共有します。


◆引きこもりの定義ですが、自宅ではなく、下宿にて、学校行かずに夜間の工場に一年行っていた経験があります。これは引きこもりになりますでしょうか?

◆割田さんは恵まれているとは思いました。置かれた社会を俯瞰して価値観を相対化できているなと。
あと行政さんは自治体レベルだけではなくしっかり生存保障をして欲しいです。ちゃんと尊厳や命を守って欲しいです。現場と言うより現場を知らない人が偏見差別恐ろしいことを言っている印象です。双方向てで対話が必要ですね。
ひきこもりは悪いことだいう前提条件はどうなんだ?という意見は重要な視点だと認識させられました、改めて自分に何ができるか考えていこうと思います。

◆当事者に向けたメッセージという企画がとてもよかったです。

◆社会福祉士の資格を持っている27歳の男です(現在は別の仕事に就いております)。
林真理子さんの『8050』という小説がきっかけで、引きこもりについて考え、今回の講演会に出会いました。
初めて当事者のお話を聞くことができたのは、とても貴重な経験でした。
相手の気持ちに寄り添う、ということの大切さと、それを実践することは単純ではないと改めて気づきました。
当事者会のことを知れたのも貴重でした。
当事者との向き合い方もですし、当事者を取り巻く周囲(社会や風評)とどのように向き合うかも、今後の課題と考えました。

◆家→外→集団→就労→自立という「新たなレール」に乗せようとしている、というお話、目から鱗でした。レールではなく本人の幸せを優先した接し方ができるようにしていきたいと思います。大変勉強になりました。ありがとうございました。

◆ひきこもり経験者の私でも、どきっとする話が多かったです。ひきこもり支援について、当事者が感じる違和感を代弁してくださった気がしてうれしいです。
北海道からzoomで参加しましたが、関東で開催される講演会にオンラインで参加することができ助かりました。またこのような機会を設けていただけたらと思います。

◆割田さんへ
ひきこもり関連の会に、当事者・経験者の方の参加が少ないのは、ご本人がそのような会に参加したくないから(だと思います)です。そういうところに出て行きたいのは、発信をしたい人、社会を変えたいとか、訴えたいとかという意欲のある当事者・経験者の方ではないでしょうか。
つまり、ご本人の意識の中に「ひきこもり」を否定するところが強いのではと感じています。ご本人が意識を変えることが先だと思っていたので、今日の講演が「ご本人に向けた話」だったことが、とても画期的でした。
当事者同士の学習会などがないのが、不思議です。
親たちは、学ぼうとするのに・・・。
ありがとうございました。

◆引きこもり体験をされた方の講演を聴いたのは初めてだったので、色々と発見がありました。当事者の思いを大切にする事が大事、また家が安心できるような環境であると良いという事を聴き、はっとさせられました。周囲が色々考えてしまいがちですが、当事者本人の人生、置き去りでは成り立たないですよね。自分がどうしたいか、どうなりたいかを大切にしてほしいという割田さんの皆さんに伝えたいという思い、とても大事だなと思いました。私自身も、周りに対してもそう感じられる環境を作っていきたいと思いました。講演、資料とてもわかりやすかったです。ありがとうございました。

◆本日は貴重なお話をありがとうございました。
とても勉強になりました。。


◆割田さんのお話を、これまでの事を振り返りながらお聴きしました。
ありがとうございました。

「ひきこもりは、良くない状態だと思っている人がほとんど」という部分には、いや私は違う!と思っていましたが、お話を聴いていて、少なからず有ったなということに気づかされました。

詳細は割愛しますが、勤務先を解雇(経営不振による人員整理)されて自室から出て来なくなった妹が、自己肯定感がどん底まで落ちてエネルギーが無いために部屋から出て来れなかったのだ、と私が理解できるまでに2年近く掛かりました。
初めのうちは、私の中に、今の状態から脱して何とか再就職に繋げたい、という思いが有ったのは事実です。でも、そういう時は、妹は固く口を閉ざして何も言わず、顔を合わせようともしませんでした。
ちょっと視点を変えて、妹は今どんな気持ちなのだろう?どうしたら話をしてくれるだろう?と考えたことから、状況が少しづつ変わったように思います。妹が興味を抱きそうなことを一緒にやり(具体的には、着物の着付け教室に通いました。)、他愛無い会話の中で本心を吐露してくれるようになったのです。着付けのセンスが良いと先生から褒められ、自信を取り戻し、元気になって新たな気持ちで再就職もしました。
今は、コロナでまた職を失いましたが、「何か困っていることはないか?あなたの幸せをいつも願ってるよ!」ということを言い続けています。

いま、「ひきこもり」という言葉を聴いて、ご本人やご家族が辛い思いをしているのだろうと想像すると、いたたまれない気持ちになります。
「どうしたの?何が有ったの?」と聴きたい気持ちを抑えて、そっと傍に寄り添えるような存在で在りたい、と改めて思いました。

また、割田さんのお話を聴く機会が有れば、嬉しいです。
本日は、本当にありがとうございました。

◆非会員でも参加させていただけることと、Zoomでの参加が選択できることが、有り難いと思いました。
普段接することがない保護司の方々のお話を伺える、貴重な機会となりました。
ありがとうございました。

◆割田さんから名前が出た〇〇です。長い当事者活動仲間の割田さんが、今までしていなかったお話をされるとのことで参加しました。前半の支援者向けのお話はぜひ支援者研修でやっていただきたいと、後半のような当事者向けのお話は案外なされていないので当事者向けイベントが必要性だなと、それぞれ感じました。また、不登校・ひきこもり相談室をやっているため、大田区の調査結果や支援状況を知ることができたのもありがたく、関わっている地元社協や自治体の担当課の方に伝えたいと思いました。企画開催していただきありがとうございました。

◆割田さんのお話にあったひきこもり支援の、家→外→集団→就労→自立という新たなレールが出来ることで、そのレールに乗ることが出来る当事者と出来ない当事者に別れるという話。
私は当事者の中でも新たなレールに乗ることが出来なかった当事者なんだと思いました。

◆過去ひきこもりの支援の居場所に通ったとき、支援者から「対人関係の苦手を一緒に克服していきましょう」と言われ、ここは対人関係が苦手なままの私を受け入れてくれる場所ではないんだなと感じました。
苦手なことを修行していく訓練の場だと感じ更に辛くなった経験があります。

◆対人関係が苦手な人が苦手なままいて良い居場所がほしいです。

◆本日は、当事者の気持ちを聞かせて頂きありがとうがざいました。
ただ、高齢の親では、本人を支えきれないです。また急に親が死んだらもっと本人が混乱すると想像できるので、7040 8050が 問題視(重要 心配)されるのです。
本人からしてみても問題(心配)ではないのでしようか?

◆私はひきこもり当事者ではなく、今回がひきこもりについて学ぶ最初の機会であったため新鮮な気持ちになりました。日下さんのお話から、コンビニでの買い物や趣味のために外出する、ひきこもりの方が多いということが分かり、自室にずっといるというイメージが変わりました。また、割田さんのお話をお聞きして、ひきこもっている方々の声を十分に聞かないままに、登校や就労、自立のための「支援」が議論されている現状の問題を意識することができました。同時に、ひきこもりは良くないことであるという前提を持ち、当事者の気持ちや、やりたい、やりたくないなどの意志、幸せを無視して、ただただ、登校や就労をすべきだとすることは、状況を悪化させる危険なことなのかもしれないと考えることができました。また、今の自分を、マイナスの状態であると捉えるのではなく、0である、つまりスタート地点にあると捉える方が良いというお話は、ネガティブな考え方をすることの多い私にとって、今後に活かしていきたいと思うものでした。今回の学習会をきっかけに、よく知らずに当然だと思っていること、無意識に持ってしまう偏見などを払拭して、これから出会う可能性のあるひきこもりの方々に少しでも「幸せ」を感じてもらえる行動ができるよう、学んでいきたいと思います。

◆ひき桜代表 割田大悟さんの講演ありがとうございます。後半の同じ仲間の引きこもりの方にどう接しされているかが知れて、とても勉強になりました。安心できる場所とはという事を改めて考えました。
 大田区の日下田鶴 さんが主婦の引きこもりの方々に言及されているのも印象に残りました。私の知り合いにも、夫が妻が家にいてうっとしいと、ほったらかされている方がいて、気になっています。このようにひきこもりにご尽力されている方々の姿を知ると励まされます。

◆とても良いイベントでした。特に割田さんのお話は、聞けるようで、なかなか聞けない支援を受ける側の「本音」だったように思います。
私も高齢者を支える側として「支援臭」をさせぬように心がけねばならぬと思いました。
ありがとうございました。


「令和2・3年度 大田区 地域力応援基金助成事業 チャレンジプラス助成 生きづらさ・ひきこもり支援の地域ネットワーク構築事業」
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