大月・岩殿山634m スリルと変化あるコースを楽しむ
2025年3月9(日) 12名参加
岩殿山は、標高634m。東京スカイツリーと同じ高さの山だ。標高の割に岩壁の連なる特異な山容。キツイ階段、鎖場、大岩壁や、戦国時代の悲劇が伝えられるスリリングで面白い山だった。
前日の関東地方は、南岸低気圧の接近で雪。念のため軽アイゼンとスパッツを用意して当日を迎えたが、幸い、晴れのなかの登山となった。しかし、体調不良等で2名キャンセル、そして当日も山手線の事故があり2名が不参加となるなど、波乱のなか12名での山行となった。
大月駅からの正面登山道は登山道が崩壊のため閉鎖されており、畑倉登山道まで回り込んで9:30登山スタート。粘土質の道が前日の雪でぬかるみ、スリップに悩まされたが、1時間で岩殿山山頂に到着。残念ながら富士山は雲に隠れて見えず。休憩後アップダウンを繰り返しながら亀岩前の鎖場や崩落道を迂回する長い下りの鎖場に挑戦。苦戦する人もおられたが皆さんなんとか通過。天神山で25分の昼食休憩となった。
本日2番目のハイライトは稚児落しの断崖絶壁。戦国時 代に、織田軍に城を攻め落とされた落ち武者が、この場所で、連れていた稚児の鳴き声が追手に聞きつけられるのを恐れて岩壁から投げ落としたという、悲しい言い伝えがある場所だ。
高所恐怖症の人は、壁際から5m以上の距離を取りながら恐る恐る通過。他の皆さんは果敢にがけ下をのぞき込み、歓声を上げていた。
早々に稚児落しを後にして木の根が多い下山道下り、全員を無事に駅に到着して、解散となった。小ぶりだが変化のあるルートと、稚児落しのスリルで、参加者が「楽しめた」と言ってくれたのが何よりだった。
【行程】
大月駅8:40…畑倉登山口9:30…10:30岩殿山10:45…築坂峠11:10…12:10天神山12:40…13:00稚児落し13:15…浅利バス停13:50…大月駅解散14:20
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