R1.11.4 慶大の吉川肇子教授を訪問しました
公開日:2020年02月12日 最終更新日:2022年11月18日
タイトル | R1.11.4 慶大の吉川肇子教授を訪問しました |
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![]() 慶応義塾大学商学部の吉川肇子(きっかわとしこ)教授は、組織心理学、社会心理学が専攻で、幼児の防災教育に役立つ「防災ダック」や「クロスロード」などのゲーム制作に携わっていらっしゃいます。 |
![]() ◎「防災ダック」は、幼児・児童が「自分のからだは自分で守る」という災害対応一次行動を、体を動かして遊びながら身に付けていくことが目的。「自分でも出来る」ことに気づけるように工夫されています。 |
![]() ◎訪問した3日後の11月7日。大田区内の保育園で「防災ダック」を実践しました。このゲームの開発目的や完成までの苦労をお聞きした直後だけに、子供たちの自主性を引き出す、楽しく学ぶ防災ゲームになりました。 |
![]() ◎「クロスロード」は、2択の防災ゲームで、災害時等の対処法を自ら考えグループで話し合うものです。切実な問題でも心に余裕をもって議論できるように、「これはあくまでゲームの中の世界」という逃げ道を作っているそうです。 |
![]() ◎私たちが、いくら良いことでも行動に移せないのは、学習性無力感という心理によるものと教えていただきました。例えば、家具の転倒防止は、消防署員の指導を受けても「器具の値段が高い」「面倒くさい」などの自分を納得させる否定的なイメージで取り組まないでいると、「どうせ私には出来ないんだ」という気持ちが定着してしまうそうです。 |
![]() ◎防災を行動へと結びつけるには、「小さな出来ること」や「出来たという体験」を積み重ねる方法が良いそうです。その中に楽しさという要素を入れて、「やらされる」のではなく、「自ら進んでやる」ことが大切なのだということがわかりました。 |
![]() 慶應義塾大学三田キャンパスは、明治4年に開校しました。構内には、重要文化財の図書館旧館や福沢諭吉の銅像など、同大学の歴史を体感する施設が沢山あります。 |