びわ湖一周第２回　大津館・坂本

　びわ湖一周シリーズ第２回は、2023年11月19日（日）～20日（月）に、滋賀県大津市の大津館とその近辺、坂本、そしてその上にそびえ比叡山を探訪した。

　まず初日の19日は、月曜日は休館となる二つの施設を先に見学するため坂本へ。坂本は、比叡山の僧たちが日常生活を営む里坊だ。

　まずは、ＪＲ比叡山坂本駅から坂道を上って行く。正面に比叡山が大きいが、坊さんが住む街なのに、なぜか大鳥居が出迎えてくれた。午前中に、滋賀院門跡と、旧竹林院を見学。道端には紅葉し始めたモミジが出迎えてくれた。滋賀院門跡は、訪れる人も少なく、静かなたたずまいを見せていた。

　右写真が滋賀院門跡の山門

 　この日の昼食は、道端にあった休憩所で、ニシンそばを食べた。なんということのない休憩所だったが、ここのそばが、とてもおいしかった。

　このちょっと先に、比叡山に歩いて登れる登山口があったが、私たちはさらに進んで、ケーブルカーに乗った。ここのケーブルカーは、1927年創業という歴史あるものだ。到着した山頂駅で、他の乗客はすぐに延暦寺に向かっていたが、私たちは屋上展望台の案内にひかれて、階段を登った。これが大正解。足元には、西に傾き始めた日に照らされて、びわ湖が大きく広がっていた（右写真）。

 　延暦寺まで来ると、観光客の数が多くなる。しかし、まだ改修工事中で、暗い中を一回り見学。またケーブルとバスを乗りつぎ、ＪＲの駅へ。夕食時間には少し時間が早いので、京都駅に行って、駅ビルを散歩。なんと、京都駅はいつも乗り継ぎしているが、あの大階段を歩いたことのない人が多くて、行ってよかった。駅地下の食堂で夕食をとり、電車２駅で大津駅。駅横のホテルに宿泊した。

　翌20日（月）、大津駅前からタクシーでびわ湖大津館（左写真）に行った。ここは、戦前からの伝統あるホテルで、終戦直後は米軍将校専用に使っていた。いまはレストランや貸会議室となっているが、展示室があり、無料で見学できる。他に観光客はいなかった。下写真は、その屋上からの眺めだ。

　さらに、そのあたりからは、びわ湖岸に散策路があり、湖に突き出た岬をめぐって、ずっと歩いて行けた。輝く水の向こうには対岸の建物や山々が広がり、本当に気持のよいウォーキングができる。

　ここをたどって京阪電車の近江神宮前駅まで歩き、最後は坂本に戻って、紅葉が美しい日吉大社を見学した。そして、最後の最後に、時々雨がちらつく夕方の時雨空には、みごとな大きな虹がかかって、我々を見送ってくれた。

（参加や）９名

（タイム）19日　品川駅6:28＝（京都駅乗換）＝9:58比叡山坂本駅～坂本探訪～13:00ケーブル山麓駅～延暦寺～15:15ケーブル山上駅＝16:30京都駅～大津駅

20日　ホテル＝（タクシー）＝びわ湖大津館～湖岸散策～11:40京阪・近江神宮前駅＝坂本・日吉大社見学～比叡山坂本駅